第38回東海北陸理学療法学術大会

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大会長 石田 和人

理学療法は「技術および科学(art & science)」であるといわれます。その「姿」や「形」は、科学の発展、医療技術の進歩、また、社会のニーズに対応しながら、たえず変化します。しかし、理学療法それ自体は、生体に対して非特異的な物理刺激を与え、生体反応を導くことにより治療効果をもたらす技術であることを本質としており、そのことに何ら変わりはなく、これから先の時代においても、理学療法はアイデンティティーを担保しながら生き続けるものと思います。

一方、理学療法に関する学術活動は目まぐるしい勢いで進歩を遂げつつあります。本邦においては、数多くの大学院が設置され、毎年優秀な研究者が巣立っています。また、一般社団法人日本理学療法学会連合が構築され、2021年度より、各分科学会が、それぞれ法人化され、また各部門は研究会へと改組されました。これにより、今後益々、専門的な学会運営が推進できる組織体制が構築されたといえます。

こうした状況下において、本学術大会は、理学療法の「技術」と「科学」をもう一度よく見直し、より洗練された「診る力」を結集して、クオリアを追求する。この超感覚的かつアナログ的な感性をもって、理学療法の本質を探ることを期待しています。昨今は「科学的根拠に基づく医療(EBM)」が、無条件かつ不可欠な必要条件として認識されています。しかし、本当にEBMだけで、本来の理学療法が展開できるでしょうか。我々が、科学的理解と判断していることが、実は単なる思い込みに過ぎない幻想であったということは皆無でしょうか。時には客観性よりも主観性の方が重い価値を持つことはないでしょうか。目の前にいる患者こそが真実であり、教科書であって、ありのままを忠実に捉えることこそ、真のサイエンスではないでしょうか。

このような想いを託して、「臨床や地域の現場にこそ本当がみえる ―技術と科学のクオリアを求めて―」 をテーマに、本学術大会を企画させて頂きました。本大会では、理学療法の臨床、教育、地域などの現場において、肌で感じておられる技術と科学のクオリアを求めつつ、その現場でこそ見出すことのできる理学療法の「本当」を追求したいと考えております。

この2年間、世界中を不安の渦に巻き込んだ新型コロナウィルス感染症のパンデミックは、医療界は言うまでも無く、学術の分野にも大きな損失を与え、私たちの第36回東海北陸理学療法学術大会をも中止に追い込んでしまいました。今回、この第36回大会の魂をそのまま注ぎ込み、第38回大会として再生させたいと考えております。そして早々にウェブ学会で開催することを決断し、逆にウェブ学会のメリットを十分に生かす形で取り組めるよう努力したいと考えております。2022年10月29日(土)、30日(日)の2日間、充実した企画およびセミナー等、また多くの一般演題を集い、有意義な学術大会にしたいと考えております。皆様の積極的なご参加を心より歓迎申し上げます。

第37回東海北陸理学療法学術大会

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